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Office 365といえば、組織がパブリッククラウドに移行する際にまず選ばれることの多いサービスです。クラウドサービスへの移行にはさまざまな不安がつきものですが、Microsoftではお客様ごとにデータを分けるように常に努めてきており、結果としてその戦略がセキュリティを高める非常に効果的な方法となってきました。しかし今ではほぼすべての組織がOffice 365を使用しているようにも見え、 合併や買収、子会社売却に対応し始めていることから、ADテナントを厳密に分けることによる問題がいくつか生じています。例えば、ユーザとデータをあるテナントから別のテナントへうまく移行するにはどうすればいいか、という問題です。

他にも問題があります。Microsoftのクラウドサービスを採用している組織の大半は、ほんの一部ではありますがActive Directory(AD)などオンプレミスのITインフラストラクチャも引き続き使用しているのです。実際、Microsoftによれば500名以上のユーザを抱えるお客様の75 %がハイブリッドなAD環境を利用しています。つまり、認証および認可のプライマリソースは引き続きオンプレミスADであり、そのオンプレミスADをAzure AD Connectを使用してAzure ADに同期しているということです。当然、ハイブリッド環境を1つか2つ抱えれば、合併や買収の間に行われる移行や統合プロジェクトも複雑になります。

このe-bookの姉妹編であるホワイトペーパー『Office 365のテナント間移行にありがちな落とし穴(英語版)』では、テナント間移行を計画、実行する際に組織が直面する主な障害について分かりやすく説明しました。このe-bookでは、ADユーザ、Exchangeメールボックス、OneDriveデータを迅速で安全に完璧な形で、しかも業務への影響を最小限に抑えながら移行できるようにする、以下のベストプラクティスをご説明します。

  • プロジェクトの正確な範囲を決定する
  • 既存環境のバックアップを取る
  • 移行するものと残すものを決める
  • 移行中の共存を確保する
  • その他多数